経営に必要な経理の基本①

●業績を把握し経営に生かすためには月次決算が不可欠
会社の業績をいち早くつかみ、経営に生かすためには月次決算が不可欠です。
月次決算は難しい物ではなく、毎日の正しい記帳(記録と計算)、現金管理、証憑書類の整理保存、発生主義による会計処理の徹底が基本です。

日々の取引を会計帳簿へ記入することや仕訳データを入力する目的は、
①取引を記録として残す
②正しく収支・損益を計算する
の2つです。

①取引を記録として残す
毎日のお金や取引の流れをもれなく、事実をありのままに仕訳し、会計帳簿を作成することは、取引の記録をしっかり残すことを意味します。
過去の記録が誤謬と判明した場合は、訂正記入を加え「見え消し」を行います。
訂正前と訂正後の記載内容の履歴が客観的に確認できるようにすることで会計帳簿や決算書の信頼性が担保されます。

②正しく収支・損益を計算する
複式簿記のルールに則して、正しく計算された月次決算資料は、的確な経営判断の基礎となり、適正な税務申告書を作成するためにも、正しい決算書は不可欠なものとなります。

●習慣化しよう現金の管理
現金は預金と異なり、通帳などの入出金を証明するものがないので、毎日行う記帳が入出金を証明する事になります。
毎日、入出金の都度、記帳(会計ソフト等への入力)して、業務終了後に現金の残高合わせを行いましょう。
毎日の現金残高合わせが習慣化してくることによって、経費の支払いや記帳もれなども発見できるようになります。