損益計算書の勘定科目毎に増減の内容をよく点検する

①売上を得意先・製品別に見る
売上の前年同期比較を行い、売上が減少していれば得意先別や製品別、担当者別にその要因を調べます。
「単なる納品遅れ」「主要な得意先の売上が低下している」等、具体的に調べることで上半期に必要な対策を検討します。
売上の減少要因になる値引き販売の造花にも注意が必要です。

②仕入、販売費の増加に注意する
売上が増加や横ばいでも、売上総利益や営業利益が減少している場合は、仕入(売上原価)や外注加工費、電気・ガス・水道料等の製品製造原価や、接待交際費、販売促進費等の販売費および一般管理費の増減を確認します。
仕入や製品製造原価の増加は「仕入単価や外注単価の上昇」「材料の使用料や不良・ロスの増加」等、具体的な要因を調べます。
販売管理費は、接待交際費や販売促進費、広告費の増加に注意し、その支出の「費用対効果」を本当に必要な支出なのかをよく考えて削減の検討も必要です。

③売上総利益を確認する
前期と比べて売上総利益率が低下している場合、②の要因に加えて、在庫の数量が増加しているにも関わらず、月末たな卸高に正しく計上されていない場合があります。
中間点で正確な実地たな卸ができない場合でも、概算たな卸の数量を計上して売上総利益率の変化を確認します。
在庫の数量が増えている場合、下期の販売活動に向けて計画的にし入れたものか、管理が行き届かない結果の滞留在庫なのか、適正な在庫管理が徹底されているか再確認してみましょう。