経営計画は一つではありません

経営計画は一つでなければいけないということはありません。その目的ごとに数種類の計画があって、例えば経営改善等、会社が生き残るために確保すべき利益を積み上げる計画もあります。このような計画は、金融機関に対して自社の将来性をディスクローズし、融資等の支援を受けるためや信頼性を高めるために必要な計画です。
その他にも例えば特例事業承継税制の適用を受けるために、承継時までの経営の見通し等を簡単に記載する特例承継計画もあります。

経営企画には、10年程度の長期経営計画、3~5年の中期経営計画、1年の短期計画等があります。
経営計画の策定にあたっては、先ずは将来の目標やビジョンを明示して、3~5年先を見据えた中長期計画を策定し、それを1年目の短期計画に落とし込み、さらに具体的な実行計画にします。

①長期経営計画
経営方針、長期的なビジョンや10年後にどうなっていたいか等をまとめたものです。

②中期経営計画
企業の進むべき方向性を明確にし、今何をなすべきかを明らかにするため、現状から見た将来を示します。現状が変われば将来もかわるため、中期経営計画は毎年見直すことも必要です。

③短期経営計画
短期経営計画は、中長期の計画をもとに1年の数値計画に落とし込んだものです。今を知るための具体的な「モノサシ」になります。